第1回 「子どもが施設で生活する意味とは?」
子どもは何故、施設で生活しなければならないのでしょうか。大人が決めたことに従う以外に選択肢はありません。施設職員は子どもの抱いているこの疑問に正面から向き合っています。児童福祉法の第二条には、「児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され」とあります。実際には、どうすることなのだろうか。
施設にやってきて、最初の夜を子どもたちはどんな気持ちですごすのでしょう。施設での生活経験のある米田怜美(よねださとみ 鳥取養育研究所運営委員長、子どもと施設の権利擁護全国ワークショップ実行委員長)さんは、小学校1年生の時、施設での最初の夜、「このまま布団ごと空を飛んで朝起きたらお家に帰っていて欲しい」と願ったそうです。また、別の子は、家族と離れた寂しさに涙を流していたら、叱られたそうです。
子どもたちは施設では、案外従順で施設のルールに従います。それは本当によいことなのでしょうか。提言と共に皆様と一緒に考えてみましょう。
日 時 2020年10月24日(土) 午前10時から12時30分まで

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