情熱はいらない。熱血を捨てよ。
2020年3月14日
和泉屋与兵衛のアイディアは2019年6月にひらめきました。10カ月を経ていよいよスタートします。児童福祉の現場を40年間職業としてきました。いろいろな方々と巡り合い、様ざまな体験を得ました。良いこともそうでないこともたくさんありましたが、職業としての児童福祉を離れ何もしないボランティア活動を思いつきました。
これまでやってきたことは、支援・指導・治療・助言・教育・説教や叱責等々です。うまく行ったこともありますが、うまくいかなかったことの方が多いようです。うまくいかなかったから失敗というわけではありません。むしろ、うまくいかなかったことの方が誰かにとって良い結果を導いたように思います。
特に児童福祉分野は成長とか発達することで子どもの様子に変化が生じます。児童福祉の職業人、あるいはボランティアであっても、一時的な子どもの状態の改善に厚い情熱とたゆまぬ熱心さを注ぎ込みます。40年の児童福祉の仕事で思い付いたのは、期待や下心を持って「何かをする」よりも、成長や発達の力を信じて「何もしない」ことも大切なのだということ。
ただ受け止めることが大切なのですが、受け止めるけど「何もしない」ということはとても難しいことなのだと気がつきました。受け止めるけど何もしないためのスペースが和泉屋与兵衛です。
以前